今年度の鈴鹿大学公開講座の第1回目は、鈴鹿大学大学院国際学研究科のシニア院生（修了生）の辻原明子さんによる企画でした。
切支丹殉教記念碑⇒正覚寺／赤門寺：石姫の墓⇒カトリック津教会：イセタニコレクションを辻原さんのガイドでまわりました。
キリシタン弾圧というと、長崎県を思い浮かべますが、日本全国どこにでもあり、ここ津城下でもその跡をたどることができます。
藤堂家2代藩主高次公の四女石姫のお墓があるのが正覚寺、藤堂家邸宅の赤門が寄進されたので赤門寺と言われます。そして、戦後、昭和の時代に藤堂家から旧皇族家へ嫁いだ朝香宮千賀子様が石姫様を思って代参を頼まれたエピソードなども興味深いです。正覚寺では、本堂に上げていただいて副住職さんからお話がきけるのも、このツアーのおもしろいところです。また、圧巻は、イセタニコレクションです。キリシタン弾圧前から、弾圧後の遺物がたくさんあります。そのほとんどは、故伊勢谷氏が京都の某公家家から集めたものだそうです。
歴史的には、これらの事実は存在していたのですが、謎が多く、それを参加者同士で話し合うことができるのがこのツアーの醍醐味です。正覚寺様、カトリック津教会様はじめ多くの皆さんのご協力に感謝します。