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大学からのお知らせ

2023年02月28日

科研報告書『人口減少社会における仏教寺院の実態研究』完成しました

 鈴鹿大学(相澤研究員、川又学長)、佛教大学、静岡大学、大谷大学の教授らが共同で進めてきた科学研究費助成事業「人口減少社会における仏教寺院の実態研究」(2020-22年度)の協力者間会議を、本学第二会議室で2月21日(火)午後に開催しました。

 寺院の統廃合がメディアでしばしば取り上げられていますが、この事業では寺院の再編が進む甲信越・東海・近畿の寺院を対象とした調査を行い、2月に報告書を刊行しました。
これまで行われてきた寺院調査は特定の宗派に偏りがちでしたが、この事業は宗派の垣根を越えて分析しているところが特徴です。
報告書は寺院運営に関する多面的な実態が統計的な数字によって記載され、寺院の存続を断念して寺じまいを考える住職がいること、コロナ禍にともなう法事・寺院行事の減少・縮小化によって法人収入が減少に転じるという内容を取り上げています。
寺離れがコロナ禍により加速したといわれる今日、寺院が地域社会から失われるのは、人びとにとってどのような意味をもつのか・・・。
こうした問題を考える一つの手掛かりとなるべく、同事業の研究成果は仏教寺院の「いま」を明らかにする興味深い内容になりました。

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