大学院 国際学研究科
定員:10名
時代や社会の変化に翻弄されることのない、
柔軟で強靭な「知」の育成。
鈴鹿大学大学院国際学研究科は、地域社会と国際社会をつなぎ、まとめ、広げる役割を果たしながら教育研究に取り組み、地域と日本、そして世界が直面する課題を的確に把握して解決策を自ら探求し安心できる未来を構想できる人財を養成します。
時代や社会の変化を迅速に読み解き、柔軟に即応しつつも、変化に翻弄されることのない、柔軟で強靭な「知」を育てたいと考えます。
本研究科の方針に賛同し、私たちとともに直面する課題や今後の展望をともに考えていける幅広い人材の確保が本研究科の願いです。
国際社会研究、ビジネスマネジメント研究、観光ホスピタリティ研究、国際スポーツ経営学研究の4つの科目区分を設け、学生は一つの区分に中心をおきつつも、他の区分の科目も履修することで、国際社会を多様な観点から考究することのできる専門性を体系的に修得できるよう柔軟で自由度の高い教育課程を編成しています。
講義・演習等の授業だけでなく、文献資料調査、フィールドワーク、実務研修など多様な経路から必要な情報と知見を収集し、それらを自分の課題関心から系統的に精査・分析・整理・咀嚼して、自己の課題関心を絶えず再検証していくことを奨励します。
シニア社会人の学修・研究を支援すべく、ICTの活用、6限目の開講や長期履修制度さらには短期履修制度、集中講義を導入することで、柔軟な履修環境を確保しています。
政治学・歴史学・環境学・人類学の学問分野を基礎に研究指導を進めます。変動の激しい国際社会のトピックスを選択→分析→考察し、実社会への飛躍を導き出します。
経済学、経営学の手法を用いて地域社会が要請する課題解決のための提案ができる指導を行います。実社会に生起する事象を、理論と実践の最適融合を図りつつ体系的に理解します。
観光に関わる事象を経済・経営・歴史・文化・環境といった複合的要素と関連付けながら、持続可能な社会に向けた多様な発見やポジティブな行動につながる研究をめざします。
スポーツプロダクトの特性を考慮し、スポーツビジネスに特化したマーケティング戦略、モチベーションやリーダーシップ理論を基礎とした組織分析についての理解を深めます。
NPO法人 三重県生涯スポーツ協会
株式会社 富樫金属
清水物産株式会社
株式会社 戸田医科器械店
株式会社 エコシステム
ゲンキー株式会社
鈴亀企業連携事業協同組合
三光建設株式会社
株式会社 ノア
スポーツビジネス経営の事例を分析する
スポーツビジネスの研究はまだまだ新しい分野であるといえます。そのため、文献や論文で得た知識をもとに、スポーツビジネス経営で直面している課題の解決に向けて調査、分析し、それらを演習の中で発表し議論を深めるという作業を繰り返します。そして修士論文に向けて情報を整理し、論点である課題解決策を模索します。
激変する国際社会の原理・原則を理論的側面から分析する
「わからなさ」にとことんつき合って信頼関係を築くことが、異文化コミュニケーションでは重要です。留学生と一緒に学ぶ環境で、コミュニケーションの難しさと楽しさの醍醐味を味わいましょう!
現代マーケティングにおける課題と解決方法を学ぶ
毎回のディスカッションを通じて、企業のマーケティング政策(製品、価格、流通チャネル、プロモーション)を理解します。流行を敏感に捉えることが出来る様に、感性に磨きをかけます。
フィールドワークを中心に事前調査、事後報告会を実施する
観光の研究では、文献や論文で出会えない情報に触れる機会として、フィールドワークは貴重です。時には、体験を通じて、それを記録・分析するという作業をし、修士論文に活用できる資料とすることをめざします。
ゼミ生の研究の成果を発表する
毎回、研究成果発表を聞き、熱い議論を交わすこともあります。時には、先輩、後輩の垣根を越えて、合同の発表会も実施、研究について熱くなれる時間です。
ポスター発表が、論文完成へとつながる
鈴鹿大学大学院国際学研究科では、オープンキャンパスの時にポスター発表会をします。
大学院の教員以外にも他学部の教員や職員、そしてオープンキャンパス参加者など多様な方に自らの研究を発表し、議論を展開したり、アドバイスを得たりと、研究への有意義な時となります。
2年間かけた研究成果を発表する
発表者は、緊張の中にも達成感で満たされる瞬間です。時には、議論が白熱し、ハラハラすることもありますが、それも研究の醍醐味です。この後、審査及び最終試験に合格すれば、終了です。
国内最大級のアジア関連資料の所蔵図書館
閲覧カードを作成してから、所蔵資料の紹介と利用説明を受け、書庫見学を実施しています。関西館にはアジア資料室が設けられており、アジア各国の雑誌や書籍の現地語資料も閲覧が可能です。論文作成の資料収集にはうってつけの場所で、参加する院生には好評です。
スチントヤさんは、中国・内モンゴル自治区出身で、本学学部学生のときから、歴史全般に興味を示し、モンゴル文化の変容の理由について考えていました。
大学院ではモンゴルの移動式住居のゲルの歴史的な変遷とその原因について研究し、修士論文を完成、その後、神戸大学、三重大学で研究を継続し、奈良女子大学の博士課程で、内モンゴル自治区の各民族を現地調査し、定住住居の建築様式を博士論文にまとめました。研究以外でも、モンゴルの子どもたちにモンゴル語と文化を教授する教室を開催するなど活躍されています。日本文化の受容力が強く、人柄も包容力があり、数多くの友人を得ている尊敬すべき先輩です。
新入生のオリエンテーションでは、スチントヤさんの研究発表を聞くことができ、後輩たちは、多大なる刺激と勇気をいただきました。
スチントヤさん
(2009年3月修了 中国 内モンゴル出身)
劉朝峰さんは、日中の食文化の異同に興味を持っていましたが、大学院の1年目は研究テーマの設定と研究方法がなかなか定まらず、暗中模索していました。2年生になり、「全聚徳の歴史的変遷」に研究論題が決まってから、資料収集と読解に励んだので、驚くほど急速に発表内容も進歩しました。夏季に日本家政学会中部支部大会で研究発表をして実績を積み上げ、年末の論文集中指導をへて修士論文を完成させました。修士論文は優秀であると評価されたため、加筆修正を施し、学術雑誌『中国研究論叢』に投稿、第20号に掲載されました。
劉朝峰さん
(2020年3月修了 中国出身)
過去3年間の修士論文題目の一覧です。