2020年01月22日
ダイバーシティに関する講義:色覚の多様性について学びました
1月14日のこども教育学部の授業である「教職概論」の科目において、
コンソーシアムみえ企画の一環で高等教育機関と連携したダイバーシティに関する講義が行われました。
ダイバーシティ(diversity)とは、日本語に訳すと“多様性”であり、一人ひとりが尊重され、
多様性が受容されることで、個人の生きがいや学び、社会の発展太新たな価値創出などにつながるという考え方です。
今回は愛知産業大学の林羊歯代先生をお招きし、
「学校教育と色覚-色覚の多様性を理解する-」というテーマで講義をしていただきました。
人間の生まれつきの色の感じ方(色覚)は、大きく5つの型に分けることができ、
それぞれの色覚型には色の感じ方に異なる特徴があること、つまり色の見え方はいろいろであることを知りました。
そして、色弱者の見え方体験として、バリアントールと呼ばれるメガネ(色弱模擬フィルタ)をかけ、
色紙を5グループに分類するという作業をしました。
メガネを外して自分が分類した色紙のグループを見た感想では「薄い色は一緒に見える」、
「青や紫、ピンクの仕分けが難しかった」、「オレンジと緑色の区別がつかなかった」など驚きの声が聞かれました。
普段当たり前のように見えている色は、そのように見えていない人が身近にいるかもしれないということを知るとともに、
色覚に優劣はないこと、見え方が違うだけということを学びました。
そして、日本では男性の20人に1人(5%)と色弱者は意外にも多いこと(AB型の血液型の男性人数に匹敵するそうです)、
色覚による職業制限があることを知り、教員を目指す学生として、
多様性を理解し対応していくことの必要性を学ばせていただいた貴重な機会でした。