第3回鈴鹿大学学術研究会
2022年度第3回鈴鹿大学学術研究会が1月18日に開催されました。
第3回は国際地域学部教授の細井和彦先生にご登壇いただき、「南京国民政府時期の陸軍大学校における総理紀念週の活動について-楊杰教育長『建国方略』の「物質建設」について語る-」論題でご講演していただきました。
細井先生はご専門が中国近現代史であり、近年は陸軍大学校史(中国)や近代中国の人物研究を続けておられます。
先生は、楊杰が陸軍大学校で執り行われる「総理紀念週」という孫文追悼の儀式時の講演/訓話を活用し、学員に幅広い学識を修得させようとしたのではないかと仮説を立てられ、その検証のために機関誌『陸大月刊』を整理読解されておられます。
今回のご講演では、膨大な資料を読み解かれて明らかになりつつある楊杰の講演内容と教育的意図について、その一端が語られました。
研究会には中国の大学院生および教員21名が参加し、質疑応答では中国国民党についても議論が交わされるなど盛会でした。