2019年09月20日
「発達障がい者の就労を考えるセミナー」開催報告
9月17日(火)にTSUNAGUプロジェクトの一環として
「発達障がい者の就労を考えるセミナー」を開催しました。
第1部は、「理解ある無関心~企業から見た発達障がいの大学生の採用について」というテーマで、
株式会社トモ営業本部総務部長・松林育也氏と、障がい者職業生活相談員・山路千代子氏から、
どのような取り組みを行っているというお話がありました。
株式会社トモでは、現在25名の障がい者を雇用していますが、
発達障がいという区分での雇用は実施されていないものの、よく考えてみると発達の特性を持つ従業員もいて、
今後どのように支援をしていくべきかを考えているということでした。
そして、最後に以下の提言がありました。
・教育機関がもっと個々の企業の業務分野における社員の仕事内容を知る工夫をしてはどうか
・「発達障がい」に関する啓発が進めば企業が変化するのではないか
・多くの企業にこの問題について関心と理解を持ってもらって、分野別にグループ化をし、教育機関連合と連携をしてはどうか
・企業に対して就職希望学生の情報を一般的・個別的にどこまで開示して協議・依頼ができるのかを検討してはどうか
・発達障がい者雇用の推進策として実行する企業にも何かメリットやアドバンテージを考えたらどうか
・企業は、障がい者雇用と同じく社会貢献や未来人材支援として、グレーゾーン学生の雇用に取り組めないか?
方策を持って位置づけ、それを推進するのは行政、取り組みは教育機関と「三位一体」で行えないか
第2部は、「発達障がいのある学生の強みを活かし企業の戦略化へ」というテーマで、
津公共職業安定所・就職支援ナビゲーターの地主久美子氏からお話がありました。
発達障がいのある方のプラス面に注目し、強みを活かしながらカスタマイズ就労を目指す必要性や、
現在ハローワークで行っている養成講座や助成金等の説明がありました。
来場者からは、
「障がいと言っても様々で、発達障がいについてこれから考えていかなければならないと改めて実感し、
目からうろこが落ちた気がしました。」という感想がありました。
これからも継続して、このテーマについて考えていけたらと思います。